生レバー提供、鳥取県が初の禁止条例 9月議会に提出へ
鳥取県は7日、焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」の集団食中毒事件を受け、飲食店や精肉店での生レバーの提供を禁止する方針を固めた。県食品衛生法施行条例の改正案を9月議会に提出する。県によると、生レバー提供禁止の条例改正は全国初。
厚生労働省の審議会は生レバーの法的規制について検討しており、平井伸治知事は記者会見で「できるだけ早く条例を制定して、県民の皆さんに安心してほしい」としている。
案では、レバー以外の生食用肉の提供を許可制にすることや、生食のリスクをメニューに表示することも盛り込んでいる。違反した場合、営業停止の罰則も設ける。
県では5月から学識経験者らが生レバーを含む生食の安全対策を検討していた。7月中に指針を定め、条例化までは生レバー提供の自粛を指導する。〔共同〕