助成金20万円着服の疑い、警視庁職員を逮捕
警察署で署員の福利厚生に使われる現金20万円を着服したとして、警視庁は4日、同庁綾瀬署警務課長代理の職員、宮坂欣邦容疑者(50)=埼玉県越谷市登戸町=を業務上横領容疑で逮捕した。同庁によると、「借金返済のためにやった」と容疑を認めている。
逮捕容疑は、野方署の警務課長代理だった2008年4月ごろ、署員のレクリエーションなどのために警視庁職員互助組合から支給された助成金20万円を着服した疑い。
宮坂課長代理は、野方署員らの給与などの過払い分約272万円を同庁本部に返納せず私的流用したことも認め、全額を弁済した。同庁はこれについても捜査している。
宮坂課長代理は当時、野方署の会計厚生担当で現金を管理する立場だった。今年2月、綾瀬署に異動した後、後任者が不正に気づき、発覚した。
桜沢健一・警務部参事官の話 警察業務への信頼を損ねる行為で誠に遺憾。事実関係を明らかにし厳正に対処する。