スマホ用アプリ、「有料」ダウンロードは14%
10年度、国内市場規模は70億円 MM総研調べ
調査会社のMM総研(東京・港)は6日、2010年度のスマートフォン(高機能携帯電話)向けアプリ(応用ソフト)の国内配信市場が約70億円だったと発表した。一般携帯電話向けのコンテンツ配信(約6500億円)を下回る。ただ端末は急速に普及しており、アプリの市場規模も数年内に一般携帯電話向けを上回るとの見方がある。
スマートフォン利用者2000人に対するアンケート結果を基に算出した。10年度のアプリの総ダウンロード数は3億202万回で、1人あたり32個のアプリをダウンロードした計算。有料アプリの比率は14.3%で、利用経験者も47.4%にとどまる。
基本ソフト(OS)別の配信では、アプリの種類が豊富で購入しやすい米アップルの「iPhone(アイフォーン)」が先行する。総ダウンロード数は全体の72.7%にあたる2億1953万回を占め、有料アプリの課金額は57億3000万円と84.5%に達した。
「アンドロイド」で対抗する米グーグルも、アプリの種類を増やし、配信サイトの利便性を向上させている。MM総研はスマートフォン向けアプリ市場は11年度に750億円、12年度に2200億円規模に拡大すると予測している。