
鳥取県が「時短正職員」打ち出す公務員制度の再設計を
自治体が職員の確保に苦戦している。採用試験の倍率は年々低下し、若手や中堅を中心に職員の転職も相次ぐ。こうしたなか、鳥取県は正職員の短時間勤務を認める新制度を打ち出した。「官製ワーキングプア」を生んでいると批判される地方公務員制度の再設計が迫られている。(「日経グローカル」504号に詳報) 「短時間勤務正職員」。鳥取県が打ち出した新たな人事制度だ。今より勤務時間が短くても正職員の身分を保障する制度…
4月13日開幕の大阪・関西万博に41府県延べ115自治体が出展する。3兆円超の経済波及効果を生むとの試算もあるだけに会場外でも経済や文化交流の新たな起点にしようとする動きは活発で、関連事業には全都道府県が参画。事業数は合わせて500を超える。各地は誘客を強化したり、海外からの投資につなげようとしたりと、半年間の会期中にとどまらない中長期的な効果に期待を寄せる。 日本経済新聞社が催事や国が財政支援…
JR西日本が中国地方の線路保守について、「拡大間合い」を設けた集中工事を増やしている。拡大間合いとは、一部列車を運休することで間隔を空けて作業時間を確保することを指す。1回あたりの作業時間を長く取ることが可能になり、工事の効率を高められる。多機能重機を活用することによって生産性を高めるほか、労働環境の改善につなげる。 JR西は1月、岡山市と岡山県北部の津山市を結ぶ津山線の野々口―金川間で、日中に…
柿安本店は精肉や総菜などをまとめて扱う複合型の店舗展開を商業施設で広げる。米飯事業を皮切りにコンビニエンスストアへの販路も拡大する。同社は主にデパ地下に店舗を展開してきたが、百貨店の売り場見直しで計画外の退店が発生するリスクが高まっている。共働き世帯の増加による時短需要を掘り起こす。 イズミの大型商業施設「LECT」(広島市)に入居する「柿安 LECT店」。精肉・総菜・和菓子の主力3事業がそろう…
豊田自動織機は水を電気分解して水素を製造する装置の素材開発を加速する。4月に60人規模の開発組織を新設するほか、2026年3月期には素材の試作ラインを愛知県内の工場に導入する。ハイブリッド車(HV)向けの電池開発で培った素材技術を生かし、新たな需要が生まれる水素関連市場を本格的に開拓する。 4月1日付で「革新材料開発部」を発足させる。人員は60人規模で、電池関連の素材開発を担っていた人材を移管す…
シャワーヘッドの「使い分け」を提案する製品が増えている。MTGは美容機器ブランド「リファ」から美容液成分と混合させたり、ミストに特化させたりする製品などを打ち出している。サイエンス(大阪市)は世代別の商品を提案する。機能や年齢でシャワーヘッドの交換を促す訴求で、シャワーヘッドも「一家に一台」から「一人に一台」のライフスタイル創出を目指す。 MTGはレバーの切り替えで美容液成分を浴びられるシャワー…
宅配調理キットを手掛けるオイシックス・ラ・大地が「食の経済圏」の拡大に乗り出す。新潟県でフードテックをテーマにした「新潟フードテックタウン構想」を主導する。ベンチャーキャピタル(VC)やインキュベーション施設などを設立し、食のスタートアップを育てるエコシステム(生態系)を構築する。2035年ごろを見据え、食の最先端を発信する街づくりをめざす。 フードテック育成、VCやインキュベーション施設 「…