日経平均反発、一時9100円台 米株大幅高を好感
10日午前の東京株式市場で日経平均株価は反発して始まった。心理的な節目の9000円を上回り、前日終値と比べて180円ほど高い9100円台前半で推移している。米連邦準備理事会(FRB)が9日開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)後の声明で「超低金利政策を少なくとも2013年半ばまで続ける可能性が高い」と表明。金融緩和継続への期待から米ダウ工業株30種平均は429ドル高と大きく反発し、投資家心理が改善した。
前日は欧州株も総じて落ち着いた値動きになった。世界的な連鎖株安にひとまず歯止めが掛かったとの見方から、幅広い銘柄に買いが先行している。トヨタやソニー、三菱UFJなど主力株の多くが高く始まった。
日経平均は前日までの3営業日で計714円下げ、25日移動平均からの下方乖離(かいり)率が10%近くに広がっていた。米国株の急反発を受けて「短期的な値ごろ感を意識した自律反発期待の買いが集まっている」(国内証券)との声があった。〔日経QUICKニュース〕