中国・浙江省で高速鉄道が脱線 死傷者多数か
2両が橋から転落
【北京=共同】新華社電によると、中国浙江省温州市で23日午後8時半(日本時間同9時半)すぎ、同省杭州から温州に向かっていた高速鉄道が脱線事故を起こし、車両2両が高架橋から転落した。中国の一部メディアは別の列車との衝突事故と報じ、死傷者が多数に上っていると伝えた。現場では救急隊による救出活動が行われている。
上海の日本総領事館が日本人乗客がいたかどうかなどについて調査している。
新華社電は目撃者の話として、高速鉄道の車両1両が高架から地上に転落し、もう1両は高架からぶら下がるようになっていると報道。高架の高さは20~30メートルという。
1両当たりの乗客の定員は約100人という。
中国では日本やドイツなどから導入した技術をベースに車両を製造し、高速鉄道網を急速に拡大させている。6月末に「中国版新幹線」と呼ばれる北京と上海を結ぶ高速鉄道が開業したが、故障で停車するなどのトラブルが相次ぎ、安全性の確保が大きな課題になっている。
今回事故を起こした高速鉄道は、これとは別のタイプとみられる。