ソフトバンク、4~6月最高益 スマホ好調で4.9倍の947億円
ソフトバンクが28日発表した2011年4~6月期の連結決算は、純利益が前年同期比4.9倍の947億円だった。米アップルの「iPhone(アイフォーン)4」などスマートフォン(高機能携帯電話)が契約者数を伸ばし、主力の移動体通信事業が好調だった。出資先である中国の交流サイト運営会社「レンレン」のニューヨーク証券取引所上場に伴い、持ち分変動利益139億円を計上したことも純利益を押し上げた。4~6月期としての過去最高益を更新した。
売上高は9%増の7642億円だった。6月末時点の携帯電話契約数は2613万件と、1年前と比べて356万件(16%)伸びた。スマートフォンに加え、4月下旬に投入したアップルの多機能端末の新製品「iPad(アイパッド)2」も人気を集めて売り上げに貢献した。
営業利益は12%増の1758億円と、第1四半期としては6期連続で最高だった。移動体通信部門が1164億円と138億円(13%)増加。契約あたり月間収入(ARPU)は4210円となり、前年同期と比べて80円減った。音声通話は落ち込んだが、データ通信が190円伸びて全体のARPUを下支えした。固定通信事業の営業利益も94%増の129億円と好調だった。〔日経QUICKニュース〕
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