長野・南箕輪村、移住者が移住呼ぶ住民の7割に
長野県南部の南箕輪村で移住者が増え続けている。保育料の引き下げといった子育て支援の拡充にいち早く取り組んだことなどが奏功し、現在は住民の7割を移住者が占める。その1人でもある藤城栄文村長に、地域の現状や課題を聞いた。 ――村の調査では約1万6000人の村民のうち村外からの転入者が73%を占めています。 「村の移住者が一定以上に増え、抵抗感が薄れていることもあるのではないか。すでに知人がいることな…
都市住民が地方に一時的に住んで活性化に取り組む「地域おこし協力隊」をきっかけとした移住が増えている。最長3年の任期後も同じ地域に住み続ける定住者は2023年に7214人。全体の6割強で、1年前より14%増えた。山口県萩市は地元住民らが暮らし方を指南するなど、地域とのつながりを深める仕組みで定住を後押しする。 地域おこし協力隊は都市部の若者らが山村や離島などに移り住み、任期付き公務員などとして地域…
北関東3県や各県の自治体が自転車により地域を巡る「サイクルツーリズム」を推進している。滞在時間の延長につながる旅のかたちとして観光振興に生かす。自転車文化の浸透や愛好者の裾野拡大にもつなげ、ロードレースをはじめとする自転車競技を日本に根付かせる効果も見込む。 2023年春にオープンした前橋市内の「道の駅まえばし赤城」の観光案内所には、20台以上の電動スポーツ自転車が並ぶ。台湾の世界的なメーカー、…
名古屋市の中心部から車で2時間弱。長野県に近い奥三河の中山間地にその蔵元はある。日本酒の「蓬莱泉（ほうらいせん）」を造る関谷醸造（愛知県設楽町）だ。 創業は1864年（元治元年）。今年で160年を迎える。当初は地元向けに「玉桂（たまかつら）」という普段飲みの酒を造っていたが、昭和恐慌があった1930年ごろに経営難に陥った。打開策として打ち出した高級路線のブランドが蓬莱泉だ。近隣にある「鳳来寺山」…
2025年国際博覧会（大阪・関西万博）の開催まで1年を切った。経済界で注目を集めるのが、大阪府・市が運営するパビリオンの展示・出展ゾーンだ。大阪を中心とする400社近くの中小企業・スタートアップが「浮く靴」や「光る植物」といった未来技術を週替わりで展示する。 暗室に入ると、家庭園芸でおなじみのペチュニアがほのかな光を発していた。暗闇に目が慣れると花弁の形がはっきりと分かる。大阪大学の永井健治教授…
「乗り鉄」「撮り鉄」など細分化される鉄道ファンに新しい分野が登場したのかもしれない。「皆さんは『資材鉄』第1号です」。11日、盛岡市の「資材センター見学会」でアテンド役を務めたJR東日本盛岡支社企画総務部の佐々木大輔マネージャーは参加者に笑いかけた。 資材センターは鉄道運行や駅で使う物品を集める拠点だ。JR東日本では盛岡のほか東京、仙台、秋田など8カ所にある。扱う品はレールや電線といった大型の物…
オリオンビール（沖縄県豊見城市）が今年刷新した主力商品「オリオン・ザ・ドラフト」の売れ行きが好調だ。大規模な市場調査を通じて「沖縄県民が好む味」を追求。スッキリとした味が受けており、ネット直販で購入する県外客も多い。東京にいながら沖縄を体感できるゴールデンウイーク（GW）の試飲イベントも盛況で、「県民好み」を沖縄ファンに訴求する戦略が奏功している。 「ザ・ドラフト」は、同社の電子商取引（EC）サ…
