6月の外食売上高0.2%減 焼肉店に食中毒の余波
日本フードサービス協会が25日に発表した6月の外食売上高(全店ベース)は前年同月に比べ0.2%減少した。東日本大震災が起きた3月から4カ月連続のマイナスだが、減少率は縮小傾向にある。震災後の自粛ムードが和らいでファミリーレストランなどが好調だった半面、集団食中毒事件の影響を受けた焼肉店が落ち込み、全体を押し下げた。
業態別ではファミリーレストランが同0.8%増、ディナーレストランも5.8%増えた。ファミリーレストランのうち「焼き肉」は同17.3%減と減少が目立った。
「パブ・居酒屋」は同2.9%減で、減少率は前月より2ポイント縮小した。ファストフードは同0.5%減。前年同月に一部の企業が大型キャンペーンを展開した反動が出たという。
外食売上高は3月に10.3%減と大きく落ち込んで以降、4月は2.8%減、5月は2.0%減とマイナス幅は徐々に縮んでいる。