禁煙学会、「たばこ1000円」を要望 厚労相に
医師らでつくる日本禁煙学会は12日、たばこの価格を「1箱1000円」とするよう求める要望書を小宮山洋子厚生労働相に提出した。小宮山厚労相は就任直後に「1箱700円」を目指すと発言、閣内で反発もあったが、同学会理事長の作田学杏林大客員教授は「多くの人がたばこをやめるのは価格政策。1000円ならば9割がやめる」とし、「700円では安すぎる」と訴えた。
作田理事長によると、欧米の先進国では1箱700~1200円程度という。値上げでたばこ税収が増えれば、医療費などに充てることも提案。「未成年者の喫煙防止にも効果がある」と指摘、「日本が批准する『たばこ規制枠組み条約』でも増税が求められている」と強調した。