地震学会始まる、大震災テーマに 研究への反省も
観測史上最大級のマグニチュード(M)9.0を記録した東日本大震災を主なテーマに、日本地震学会(平原和朗会長)の秋季大会が12日、静岡市内で始まった。今回の大会では東日本大震災に関する専門のセッションが設けられ、大震災を想定できなかったのは「地震学の敗北だった」などとして問題点を問い直すシンポジウムも開く。
同学会によると、今回は全体で520件余りの発表が予定され、東日本大震災に関する研究は約170件の見込み。15日には静岡大で、「地震学の今を問う」と題して特別シンポを開催。「大震災を想定できなかったのはなぜか」「研究者の社会的役割とは」など4テーマで議論する。
また一般向けに、東日本大震災と東海地震をテーマとしたセミナーを15日に開く。〔共同〕