ソニー、最終黒字600億円に下方修正 12年3月期
情報流出問題の影響「見積もりより少なく」
ソニーが28日発表した2011年4~6月期の連結決算(米国会計基準)は、最終損益が155億円の赤字(前年同期は257億円の黒字)だった。東日本大震災で工場が被災し、一部の製品で生産が低下した影響が出た。米欧を中心に液晶テレビの価格が下落し苦戦したほか、パソコンの販売が低迷した。
売上高は前年同期比10%減の1兆4949億円、営業利益は59%減の275億円となった。液晶テレビの世界販売台数計画は2200万台と、500万台下方修正した。市場縮小に伴いビデオカメラの販売台数が減少した。
2012年3月期の連結最終損益見通しは600億円の黒字(前期は2595億円の赤字)と下方修正した。従来予想は800億円の黒字だった。
記者会見した加藤優最高財務責任者(CFO)は、ネットワークサービスから個人情報が流出し、サービスを停止した影響について「(セキュリティ強化などの)費用は(期初の)見積もりの140億円よりすこし少ない」と述べた。〔日経QUICKニュース〕
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