円4日ぶり反落、77円近辺で推移 ユーロは対ドルで7日続落
7日の東京外国為替市場で、円相場は4営業日ぶりに反落。17時時点では前日の同時点に比べて46銭の円安・ドル高水準となる1ドル=77円20~22銭近辺で推移している。正午過ぎに日銀が金融政策決定会合の結果を発表し、追加の金融緩和を見送った。前日にスイス国立銀行(中央銀行)が対ユーロでスイスフランの上限を設定すると発表した後とあって、市場の一部では日銀も追加の金融緩和に踏み切るとの期待があったため、結果発表後には失望感から円買い・ドル売りが出て下げ渋った。
午前中は円売りが先行した。前日のスイス中銀による異例な通貨政策の決定を受け、スイスフラン同様に逃避資金の受け皿になっていた円にも売りが広がった。ただ、朝方の円売り一巡後は国内輸出企業などが円買い・ドル売りを持ち込み、円はじりじりと下げ幅を縮小した。
9~17時の円の安値は77円55銭近辺、高値は77円07銭近辺で、値幅は48銭程度となった。
円は対ユーロで7営業日ぶりに反落。17時時点では同47銭の円安・ユーロ高水準となる1ユーロ=108円76~79銭近辺で推移している。アジア各国・地域の株式相場の上昇を受けて投資家のリスク回避姿勢が一服するとの見方が広がった。相対的に金利の高いユーロが買われ、低金利の円が売られた。
ユーロは対ドルで7営業日続落。17時時点は同0.0023ドルのユーロ安・ドル高水準となる1ユーロ=1.4088~90ドル近辺で推移している。欧州の財政問題に対する不安が根強く、ユーロ売りが優勢となった。〔日経QUICKニュース〕