保育園1施設で年1ミリシーベルト超予想 福島県内で文科省調査
文部科学省は21日、福島県内の保育所や幼稚園、小中高校など計1641施設に簡易型の線量計を配布し、放射線量を継続的に測定した結果を初めて発表した。福島市の保育園1施設で、同省が目標値としている年1ミリシーベルトを超えることが予測されるとしている。
一部の施設を除き、6月1~30日に登校時と下校時の1日2回測定。結果を基に1日8時間、年間200日学校などに滞在すると仮定すると、予測される被曝(ひばく)線量は全施設の平均で年約0.2ミリシーベルトだった。
測定する場所は施設の職員らが行動する範囲で屋外活動が制限された施設が多いため、今回は屋内での測定が中心という。文科省は「屋外にいても(線量が低い状態が)保たれることが必要だ」としている。
福島市の保育園1施設以外に、会津若松市の中学校でも1ミリシーベルト超えが予想されるデータが得られたが、近くにあったコンピューターの無線LANの影響による誤作動とみられる。〔共同〕