円続伸、78円台後半で推移 対ユーロは続落
14日早朝の東京外国為替市場で、円相場は4日続伸して始まった。8時30分時点では前日17時時点に比べ53銭の円高・ドル安の1ドル=78円86~88銭近辺で推移している。前日にバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が下院で証言し、追加の金融緩和策を示唆したことを受け、ドル売りが進んだ海外市場の流れを引き継いだ。
早朝には米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが米国債の格付けを引き下げ方向で見直すと発表。日本時間6時過ぎに78円65銭前後まで円買いが進む場面があった。もっとも、前日の米10年物国債利回りは小幅に上昇しているため、日米金利差縮小観測が広がりにくく、円買い・ドル売りの動きは限られた。
円は対ユーロで続落して始まった。8時30分時点では同68銭の円安・ユーロ高の1ユーロ=112円19~23銭近辺で推移している。バーナンキFRB議長の証言を受け、ユーロ買い・ドル売りが強まったことにつれ、円に対してもユーロ買いが波及した。今週前半に欧州の債務問題からユーロ売りが進んでいただけにユーロを買い戻す動きも入っている。
ユーロの対ドル相場は続伸して始まった。8時30分時点では同0.0177ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.4223~27ドル近辺で推移している。〔日経QUICKニュース〕