参院自民、幹事長に鴻池氏提示へ 決着は流動的
参院自民党の中曽根弘文議員会長は29日、辞任する意向を示している小坂憲次幹事長の後任に鴻池祥肇元官房副長官を起用する意向を固めた。30日の特別総会で提示する見通し。ただ町村、古賀、額賀3派の議員を中心に溝手顕正元国家公安委員長の起用を求める声も強い。鴻池氏で決着するかどうか流動的な面もある。
中曽根氏はすでに鴻池氏に打診。鴻池氏は応じる意向を示し、所属する麻生派会長の麻生太郎元首相にも伝えた。
参院自民党の執行部人事を巡っては、中曽根氏は当初、小坂氏の幹事長続投を検討していたが、3派の議員を中心に反対する声が続出。小坂氏は26日「新たな幹事長選出の流れを明確にしたい」として辞意を表明した。一方で、3派の中堅議員は溝手氏の幹事長起用を求める署名を始めるなど混乱が広がっている。