群馬のクライム、システム開発で世界に挑戦・第2幕
システム開発のクライム(前橋市)が4月30日付でコンサルティング大手アクセンチュアに買収された。約半年の移行期間を経て完全に統合され、「クライム」の看板は下ろす。しかし、創業者の金井修社長は「クライム創業の目的は達成される」と話す。同社の歩みを振り返るとその理由が見えてくる。 群馬県沼田市で生まれ育った金井氏が1989年にクライムを創業した際、背中を押したのはワープロソフト「一太郎」を開発したジ…
都市住民が地方に一時的に住んで活性化に取り組む「地域おこし協力隊」をきっかけとした移住が増えている。最長3年の任期後も同じ地域に住み続ける定住者は2023年に7214人。全体の6割強で、1年前より14%増えた。山口県萩市は地元住民らが暮らし方を指南するなど、地域とのつながりを深める仕組みで定住を後押しする。 地域おこし協力隊は都市部の若者らが山村や離島などに移り住み、任期付き公務員などとして地域…
NTTデータ子会社のNTTデータ経営研究所(東京・千代田)は、新潟県佐渡市でコンサルティング人材の育成を始める。島民向けにコンサルに関して学べる研修を実施し、島外からの調査依頼に対応できる人材を育てる。単価が高くリモートでも対応可能なコンサルの仕事を新たな産業として佐渡に創出し、若者の定職支援や移住促進につなげる。 プログラムは5月末から2025年3月までの隔月で計6回開催する。両津港のシェアオ…
筑波大発スタートアップで人工衛星開発のワープスペース(茨城県つくば市)は、月と地球を結ぶ長距離光通信に使う高感度センサーを開発した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)から受託した。長距離通信で減衰する微弱な光を確実に検出する技術で通信の品質を高め、米国や日本が参加する有人月探査「アルテミス計画」など月面開発計画に貢献する。 月と地球を結ぶ光通信では、月と地球の上空にある通信衛星を光学スキャンで正確…
中村竹夫さん(49)と道子さん(35)は道草書店(神奈川県真鶴町)のオーナー夫婦だ。移住した町内に書店が無くなったことを知り、古民家を改装して2022年6月に開業した。カフェや子ども図書館。多彩な趣向で「みんなが集まる本屋さん」を目指す。 「ぼくの北朝鮮訪問記」は13年前のサッカーワールドカップ・アジア予選の読み物だ。北朝鮮の平壌で行われた日本代表のアウェー試合。生観戦した竹夫さんが記憶をたぐり…
大阪観光局と奈良県は14日、観光振興を主な目的とする連携協定を結んだ。両府県を巡る観光ルートの開発のほか、データの利活用やナイトタイムエコノミー(夜間経済)の推進などで連携を強化する。 同県では奈良公園など一部の中心地のみを日帰りで観光する人々が多く、県東部・南部への誘客と宿泊客の増加が急務となっていた。今回の連携協定締結をきっかけに、購買・人流データなどを用いたマーケティングや自然を生かした夜…
川崎市がふるさと納税制度の寄付受け入れ額を伸ばそうと、返礼品と寄付の窓口になるポータルサイトを増やしている。2023年度は寄付額10億円台に対し、市税控除額(流出額)が100億円を超え、財政に悪影響が出ている。制度に批判的な立場を崩していない福田紀彦市長も「もはや看過できない」と判断した。 市は3つにとどまっていたポータルサイトを4月以降、積極的に増やしている。ふるさとチョイス、楽天ふるさと納税…