酔わないカクテル、冷たいクレープ 矛盾が呼ぶ需要
アルコール度数ゼロなのにほろ酔い気分? 一見、矛盾した特徴を持つ製品の投入により、企業はこれまでなかった需要を掘り起こせるかもしれない。
ジンライム、カシスオレンジ、ソルティドッグといったカクテルの定番で、アルコール度数0.00%を実現したのがサントリー酒類の「のんある気分」。お酒独特の香気成分に似た香りを開発したうえで、塩味や苦み、オーク樽(たる)由来の香りなども再現してジュースとの違いを出したという。ビールの代わりとして広がったノンアルコール飲料の市場で、商品の選択肢を広げる。122円で10月4日に発売する。
街の専門店で売っている焼きたてのクレープをイメージしたアイスが、協同乳業が9月26日に発売する「焼クレープソフト チョコ&クッキー」。焼き色を付けて本格的な色味を再現したクレープの皮で、チョコレートクッキーやチョコソース、ボーロなど様々な素材を包み込んだ。20~40代の男女を主なターゲットに売り込む。値段は126円。
芯は出しても音は出ないのが、パイロットコーポレーションのシャープペンシル「フレフレ コロネ」。本体を振ると芯が出る「フレフレ機構」を搭載したシリーズの新商品で、利用者である女子中高生からの「振ったときの音がもっと小さければ」という声に応えた。振った際の衝撃を吸収する工夫で従来品より音を約3割削減。授業中や試験中にも気にならないという。210円で販売中。
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