振り込め詐欺被害金、犯罪被害者の子どもへの奨学金に 金融庁
金融庁は14日、被害者から申請がないため返金できずにたまっている振り込め詐欺の被害金を犯罪被害者の子どもへの奨学金に活用すると発表した。振り込め詐欺に限定せず幅広く被害者の高校生から大学院生までの子どもを対象に無利息で奨学金を貸与。犯罪被害者の支援団体への助成にも使う。一般から意見や担い手を募集する。
被害者から申請がないために預金保険機構に納付されている振り込め詐欺の被害金は約45億円。金融庁は内閣府と財務省の各政務官でプロジェクトチームを作り、昨秋からこの資金の具体的な使い道を検討してきた。奨学金は年間200~300人程度の申請を想定。大学生で月額10万円程度、高校生で同数万円を貸与する方針。