JT、スーダンのたばこ会社を買収 350億円
日本たばこ産業(JT)は28日、スーダンと南スーダンでたばこを製造・販売する「ハガー・シガレット&タバコ・ファクトリー」を買収すると発表した。買収総額は約350億円。11月をメドに全発行済み株式を取得する。喫煙率の低下などで国内市場が低迷するなか、成長余地のある海外での事業展開を加速する。
ハガー社はスーダンなどで主に紙巻きたばこを製造・販売し、2010年の販売数量は45億本。市場シェアは80%を超えるという。
JTは1999年にRJRナビスコの海外たばこ事業を取得したほか、2007年には英ガラハーを約2兆円で買収している。今回の買収で新興国での事業を拡大する。
南スーダンは今月、スーダンから独立したばかり。
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