ネット産業の市場規模20兆円、自動車上回る
グーグル・野村総研の10年度調査
グーグル日本法人(東京・港)と野村総合研究所は19日、日本のインターネット産業の市場規模が2010年度に約20兆円となり、自動車産業を上回ったとの共同調査報告を発表した。直近5年間での成長率は年率換算で約8%と、全産業で最も高かった。中小企業のネット活用などが進めば5年後に25兆円にまで拡大すると予測した。
試算によれば、10年度のネット産業は19兆8000億円。国内総生産(GDP)の3.7%にあたり、自動車製造業(同2.7%)を上回った。ネット産業には、電子商取引・ネット接続機器への個人支出や、通信インフラ企業の設備投資を含めて算出。直近5年間の平均成長率は、他産業のいずれも上回った。
ネットにより喚起された消費も含む広義のネット産業では市場規模は42兆円。GDPの7.7%に相当するという。