
NYダウ320ドル安、1400ドル高から一転S&Pは5000割れ
【ニューヨーク=佐藤璃子】8日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落し、前日比320ドル(0.8%)安の3万7645ドル(速報値)で終えた。前日比での上げ幅が一時1400ドルを超える場面もあったが、米政権が9日に中国に追加関税を上乗せすると発表したことを受けて下落に転じた。 S&P500種株価指数も79ポイント安の4982と約1年ぶりに5000の大台を割った。関税政策が世界経済の落ち込みや貿易…
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【ワシントン=高見浩輔】米政府利効率化省(DOGE)を率いる起業家のイーロン・マスク氏と、ホワイトハウスで関税政策を主導するピーター・ナバロ大統領上級顧問が罵り合いを展開している。背景にあるのは高関税を巡る意見対立だ。トランプ米政権の内部でひずみが目立ち始めている。 「ナバロは本当にバカだ」「レンガ袋より知能がない」。マスク氏は8日、X(旧ツイッター)に過激な言葉を相次ぎ投稿した。 騒動に発展し…
「これはチャンスだ」。フィリピン商工会議所のバルセロン会頭は3日、全世界を対象にした米国の相互関税の全容を見て語った。フィリピンも17%の関税を課される。それでも地域の生産拠点として競合するベトナムの46%やタイの36%より低かったからだ。 外国の投資を呼び込む追い風になるとの期待が広がる。その視線は南シナ海の領有権問題で対立する中国に向く。相互関税の全容が明らかになる前から動き出した。 フィリ…