日経平均、一時80円高 追加金融緩和発表が支えに
4日後場中ごろの東京株式市場で日経平均株価は、再びやや強含んでいる。9700円台に戻し、上げ幅は80円前後に達した。14時ごろに日銀が発表した追加金融緩和策で、株式市場関連では上場投資信託(ETF)や不動産投資信託(REIT)の買い入れ額の積み増しなどが示された。金額自体は小さいものの、支援材料には変わりないとの見方から、散発的な買いが優勢になった。もっとも、円相場の一段安などにはつながっていないため、上値追いも続いていない。
14時前には9700円を下回り、上げ幅を50円程度まで縮小する場面があった。政府・日銀による円売り介入によって、円相場は1ドル=79円台前半とじり安が続いているものの、今後も円高が続くとの警戒は根強い。米景気減速懸念もくすぶり続けているとあって、買い進みにくい雰囲気が残っているという。
東証株価指数(TOPIX)は伸び悩みが鮮明。
14時現在の東証1部の売買代金は概算で1兆0304億円、売買高は14億8078万株。東証1部の値上がり銘柄数は972、値下がり銘柄数は521、変わらずは176となっている。
日立、三菱重は引き続きしっかり。トヨタ、ファナック、キヤノン、JTが上昇している。一方でホンダ、東電、三菱UFJ、日産自、三井住友FG、ソフトバンクが前日終値近辺で小動き。日東電の下げが目立つ。〔日経QUICKニュース〕
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