民主代表選、前原氏支持が最多 2位は海江田氏
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菅直人首相(民主党代表)の後継を選ぶ党代表選の投票を前に、日本経済新聞 電子版(Web刊)ではどの候補を支持するかアンケートを実施しました。回答していただいた有料・無料登録会員は5081人と、関心の高さが伺えました。調査の結果と読者からのコメントの一部をご紹介します。(カッコは投票の比率、少数点2位以下は四捨五入)
▼1位 前原誠司前外相 (50.4%)
「小鳩政権」は百害あって一利なしです。世代交代が必要です。オバマ大統領と渡り合えるのは前原氏だけです。
5人の候補の中では最適だと思いますが、選出方法に疑問を感じます。なぜ、告示の2日後に決めるのでしょうか。こんなことをすれば次の政権は短命になります。憲法を改正し大統領制にでもしてはどうでしょうか。
政策と人物的には前原氏と海江田氏しかいません。残念ながら、海江田氏は「小鳩」陣営の推薦で、政策を思い通りに進められないと思われます。
前原氏は政治資金問題が心配ですが、出馬した以上は前向きに信念に従って突き進んでもらいたいです。
前原氏は外交・防衛に強く、外国にはっきりとものが言えると考えます。出処進退が潔いです。
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▼2位 海江田万里経産相 (18.3%)
原発事故への対応を見ても精一杯仕事をした印象があります。「小鳩」陣営の支持を受けているのが懸念材料です。
エネルギー政策全般をしっかり述べてくれそうです。増税の議論でも経済・金融政策を知っている海江田氏なら独善的にならないのではないでしょうか。
前原氏は偽メールや八ツ場ダムなどを巡る問題のいずれを見ても対応が無責任すぎます。菅氏に対するのと同様に、首相としての資質に疑問を持っている。
候補の中で一番誠実で沈着だと思います。
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▼3位 馬淵澄夫前国土交通相 (16.4%)
現職の大臣は菅首相との共同責任を問われるべきです。馬淵氏は民間企業の経験があり、人材を活用できると思います。
国会や委員会での発言を聞いた限りでは、前向きかつ具体的な答弁をしていると考えます。
最大の争点であるはずの原発問題を、馬淵氏は候補の中で唯一、中身のある言葉で語っています。
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▼4位 野田佳彦財務相 (11.8%)
財務相・中央銀行総裁会議での経験と、国際金融・財政について明確な知識を持っています。
野田氏は増税について真摯に発言しています。日本の赤字まみれの財政事情と社会保障費の増大、震災復興のための歳出増が目の前にあるときに、増税を否定したり懐疑的な発言をしたりする政治家は完全に間違っています。
すぐに衆院解散・総選挙を望んでいるので、選挙管理内閣として淡々と進められそうな人がいいです。前原氏は献金問題があるし、大事な場面で失脚しそうな「運のない政治家」という印象があり、支持する気持ちになれません。
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▼5位 鹿野道彦農相 (3.0%)
経験・識見にすぐれた鹿野氏が適任です。親小沢・反小沢の争いはナンセンスです。
今回の原発事故対応で、責任を自らがとると明言し、部下や官僚をリードしたそうです。そのような腹が据わった対応・行動ができる代表・総理を国民は望んでいます。
無難かなと思う人を選んでみました。誰が代表になっても長続きしないような気がします。国難を乗り越えるためには強力なリーダーが必要です。できるだけ早く総選挙をすべきです。