香川・琴平、「こんぴらさん」何度でも観光再生へ整備
香川県琴平町は「こんぴらさん」として親しまれる金刀比羅宮を擁する。県内屈指の観光地だが、新型コロナウイルス禍で客足が遠のいた。再生に向け民間主導で滞在型の宿泊施設やイベントなどソフト・ハードの整備が進む。「一生に一度はこんぴらさん」といわれてきた琴平町は、「一生に何度でも」行きたい観光地をめざす。 金刀比羅宮の表参道で2月末、場所や時間にとらわれず働く「デジタルノマド」を主なターゲットとする施設…
都市住民が地方に一時的に住んで活性化に取り組む「地域おこし協力隊」をきっかけとした移住が増えている。最長3年の任期後も同じ地域に住み続ける定住者は2023年に7214人。全体の6割強で、1年前より14%増えた。山口県萩市は地元住民らが暮らし方を指南するなど、地域とのつながりを深める仕組みで定住を後押しする。 地域おこし協力隊は都市部の若者らが山村や離島などに移り住み、任期付き公務員などとして地域…
地域再生の手がかりをデータから掘り起こし報道する「データで読む地域再生」。地域の足を支える鉄道網、ライドシェア、民泊利用、出生率など様々なテーマに着目し、知られざる地域の強みや先進的な取り組み、振興策に光を当てています。オープンデータを分析した情報をX（旧ツイッター）や著書で紹介する奈良和紘氏と、データに隠された事実を読み解きます。…
日本は人口減少が進む一方、ものづくり拠点の集積やインバウンド（訪日外国人）でにぎわう地域も現れています。それぞれの地域の経済の今を紹介する「基礎からわかる地域経済」の東日本編です。 【3つのポイント】・北海道や東北、半導体産業が集積・東京、築地跡地の大規模再開発が始動・長野に移住続々、静岡は観光回復 北海道、食と観光に強み 半導体や再生エネ集積で注目 北海道の人口は506万人（3月末時点）。「北海…
トヨタ自動車が拠点を構える愛知を抱える中部は、製造業の一大集積地です。北陸では3月に北陸新幹線が延伸し、旅行者を呼び込んでいます。九州では台湾積体電路製造（TSMC）の熊本進出をきっかけに、地域経済が勢いづいています。それぞれの地域の経済の今を紹介する「基礎からわかる地域経済」の西日本編です。 【3つのポイント】・中部、自動車軸に産業が集積・関西、キーエンスなど有力企業が本社置く・TSMCで「シリ…
ローカルフードだった冷麺を「盛岡冷麺」として全国区のグルメに育てたのが、焼き肉・冷麺店の「ぴょんぴょん舎」だ。地元盛岡で4店、東京・銀座など岩手県外で5店を展開している。経営する中原商店（盛岡市）の邉龍雄社長（75）は食だけでなく、日本や盛岡の文化と深く関わりたいと意欲を燃やす。 麺にいろいろな具材をのせて食べる冷麺は、私が家業の手伝いを始めた1980年ごろには既に盛岡にありました。「ゴムのよう…
長野県内でホームセンターを展開するプラスワン（山梨県富士川町）が、来店客自身で精算する新業態の店舗を開いた。商品を棚から取る際にスマートフォンでバーコードを読み取り、登録情報を基に無人精算機で決済する仕組みだ。従来のように店員がレジに打ち込むのを待つ必要がなく、買い物の所要時間を減らせる。 長野県南箕輪村と箕輪町の境に4月、「PLUS ONEⅡ信州箕輪店」を開業した。面積は約4000平方メートル…
