米アップル株、5.31ドル安 iPad工場爆発を懸念
【シリコンバレー=岡田信行】米アップルの広報担当者は20日、多機能携帯端末「iPad(アイパッド)」を生産する中国の協力工場で起きた爆発について、「大変悲しいこと。被害者とご家族にお見舞い申し上げる。(生産委託先の)フォックスコンと緊密に協力して原因を究明する」と述べた。生産に与える影響についてはコメントを避けた。
20日の米株式市場ではアップル株式は前日終値比5.31ドル安(1.56%安)の335.22ドルで通常取引を終えた。爆発の影響でiPad生産が止まっていると伝えられたことを受け、長期化による製品供給への影響を懸念する投資家に嫌気された。
中国メディアなどによると、爆発したのは世界最大のEMS(電子製品の製造受託サービス)、台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業の中国子会社、富士康科技集団(フォックスコン)が中国四川省成都市にもつ工場の製造現場。2人死亡、16人負傷と伝えられている。同工場はiPadの主力工場で、2011年は2千万~4千万台の生産を見込んでいたという。