S&P、ギリシャを3段階格下げ 「トリプルC」に
【ロンドン=松崎雄典】米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は13日、ギリシャの長期債務格付けを「トリプルC」に3段階引き下げた。12カ月以内に債務不履行(デフォルト)に陥るリスクが著しく高まったという。今後の見通しは「ネガティブ(弱含み)」としている。
2013年末までに迎える約950億ユーロ(約10兆9000億円)の国債償還の資金手当てにメドが立っていないことや、国内に財政再建への反発が強く、実行に不透明感が増していることを理由とした。「トリプルC」は債務者が脆弱で、債務の履行が良好な経済状況に依存していることを示す水準。