鳩山首相、辞任表明「社民離脱の責任取る」
小沢幹事長も辞任の考え伝える
鳩山由紀夫首相(民主党代表)は2日午前10時、緊急の党両院議員総会で辞任する意向を表明した。首相は「社民党を政権離脱という厳しい道に追い込んだ責任は取らなくてはいけない。政治とカネの問題でも大変なご迷惑をかけてしまった。このことで職をひかせていただく」と表明した。首相は小沢一郎幹事長も辞任の考えを伝えてきたことも明らかにした。沖縄の米軍普天間基地問題での迷走と社民党の連立離脱で政権運営は困難となり、党内で退陣論が急速に強まっていた。
民主党は後任代表の選出を急ぐ。今国会の会期末が16日に迫っているため、短期間で代表を選ぶ必要がある。
鳩山首相は政権交代を果たした昨年8月の衆院選後、内閣を発足させた。政権発足当初は約7割の高い内閣支持率を誇ったが、米軍普天間基地問題などでの相次ぐ迷走で支持率は急降下し、参院を中心に退陣論が急速に強まっていた。