ムバラク氏が食事拒否 体重減り衰弱
【カイロ=共同】エジプトの中東通信によると、ムバラク前大統領がほとんど食事を拒否し、ジュースなどしか口にしていないことが26日、明らかになった。前大統領が入院中の東部シャルムエルシェイクの病院長が明らかにした。体重が大きく減少し、衰弱しているという。
ムバラク氏は反政府デモを受けて2月に辞任。8月3日には、治安部隊によるデモ隊参加者殺害に関与した罪などで初公判が行われる予定。健康状態が悪化すれば初公判の行方にも影響が出そうだ。
病院当局者は、ムバラク氏はうつ状態にあるが、容体は安定していると述べた。病院側は点滴を行うかどうか、近く判断するという。
インターネット上で26日、ムバラク氏が死亡したとの情報が流れたが、保健省は否定した。