東証後場寄り、安値圏で小動き 日銀のETF買い期待
12日後場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は安値圏で小動き。前日比150円程度安い9900円台前半の値動きが続いている。欧州債務問題に対する不安や円高進行は引き続き相場の重荷。アジア株が軒並み軟調なことも投資家心理を冷やしている。もっとも、日経平均の大幅安を受けて日銀による株価指数連動型の上場投資信託(ETF)買いが入るとの期待もあり、一段と下値を売り込む動きは限られている。
前引け後の東証の立会外取引で、大口投資家が複数銘柄をまとめて売買する「バスケット取引」は183億円成立した。市場では「やや売り決め(投資家の売り・証券会社の自己売買部門の買い)優勢」(国内証券)との見方があった。
東証株価指数(TOPIX)も小動き。
12時45分時点の現在の東証1部の売買代金は概算で6314億円。売買高は同10億2709万株だった。東証1部では全体の9割にあたる1483銘柄が下げ、上昇銘柄数は116、横ばいは71だった。
三菱UFJなどメガバンクが軟調。あおぞら銀や新生銀などの下げもきつい。トヨタやコマツ、ラウンドワンも下落。一方、東電、いすゞ、NTTドコモが小幅高。サニックスやローソンも値上がりしている。〔日経QUICKニュース〕