MDウォークマン、9月で出荷終了 iPodなどに押され
発売19年で幕
ソニーは7日、携帯音楽プレーヤー「ウォークマン」で、MD(ミニディスク)を使う製品の出荷を9月に終了することを明らかにした。主流が内蔵メモリーを使う小型製品にシフトし、MDタイプは需要が縮小していた。記録メディアとしてのMD自体や、MD対応のステレオの生産は続けるという。
ソニーはカセットテープを使うタイプのウォークマンの出荷を2010年に終了しており、製品の世代交代がさらに進む。CDを使うウォークマンは生産を続ける。
MDは直径6.4センチメートルとCDの約半分の光ディスクで、小型で持ち運びに便利なのが特徴。ソニーはカセットテープやCDを使うウォークマンに加え、1992年にMD対応の製品も発売。11年3月までに累計で約2200万台を販売した。
ただ米アップルの「iPod(アイポッド)」など内蔵メモリーを使う薄型タイプの人気が上昇し、MDのメリットは薄れた。ウォークマンでも内蔵メモリーが主流となり、MDの最後の機種「Hi-MDウォークマンMZ-RH1」の出荷を9月に終了する。消費者は店頭の在庫がなくなり次第、購入できなくなる。
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