ソニー会長、ブログ通じ利用者に情報流出を謝罪
新たに個人情報保護サービス無償提供へ
【シリコンバレー=奥平和行】ソニーのハワード・ストリンガー会長は5日、ハッカーの攻撃により同社のインターネット配信サービスから個人情報が流出した恐れがある問題に関し、ブログを通じて利用者に謝罪した。「会社として、また個人的に、この攻撃によりご不便や心配をおかけしたことをおわび申し上げる」と述べ、セキュリティー体制の強化などについて説明した。
この問題が発覚してから、ネット配信サービスを担当する平井一夫副社長らが対応してきたが、ストリンガー氏が事情を説明するのは初めて。米国などで情報開示が遅いとの批判が出ていることについては「分析は複雑で時間がかかった」などと理解を求めた。
ソニーは同日、米国の配信サービス利用者を対象に、米民間企業が提供する個人情報保護サービスを無償提供する方針も明らかにした。情報流出の監視を進め、被害が発生した場合は最大100万ドル(約8000万円)を補償する。他の国や地域でも同様のプログラムを提供する準備を進めており、準備ができ次第、各地のウェブサイトなどで告知するとしている。
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