ラガルド氏選出、「圧勝」の陰で新興国台頭
【ワシントン=矢沢俊樹】国際通貨基金(IMF)の次期専務理事選挙は、本命だったラガルド仏経済・財政・産業相の「圧倒的な勝利」(IMF関係者)に終わった。深刻な欧州債務問題とIMF自らの信用失墜という2つの危機が、仏出身の女性辣腕政治家をトップに押し上げた。ただ中国など新興国の台頭を前に、基金創設以来の「専務理事は欧州勢の指定席」という構図は長続きしないとの見方も現実味を帯びてきた。
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