65歳以上の介護保険料、市区の半数上昇東京23区は9割
65歳以上が支払う介護保険料が上昇している。日経グローカルの調べでは、全国815市区のうち約半数の402市区が2024年度に保険料を引き上げた。政令市などの大都市を中心に高齢者層が増えて介護サービス費が増加しており、保険料は市区で平均2%上がる。 日常生活で介護や支援が必要と認定された人への介護サービス費は利用者が原則1割を負担し、残り9割の半分ずつを税金と40歳以上の介護保険料で賄う。サービス…
大型連休には公園へ足を運ぶ人も多いだろう。海外に比べて少ないといわれることもあるが、国や自治体が整備する「都市公園」は徐々に広がっている。2022年度末の1人当たり面積は全国平均で10年前より1割弱増えた。岡山県矢掛町は子どもらに人気の施設をそろえ、人口の6倍の来園者を集める。民間の資金やノウハウを生かす取り組みも全国で広がっており、地域の魅力向上への期待も高まる。 公園は自然を守るために一定区…
カラカラとよく笑う人だ。機嫌が良いと声のトーンが上がる。4月上旬に東京で開かれた「2024年本屋大賞」授賞式ではテレビカメラに向かい、はじけた。「滋賀のみなさん、みていますかー！」。家族と暮らし、小説の舞台でもある滋賀県の人々への感謝だった。 受賞した「成瀬は天下を取りにいく」は単行本のデビュー作だ。主人公の少女、成瀬あかりは夏休みに、閉店する百貨店「西武大津店」へ毎日通い、ローカル番組に映り込…
対向車に先んじて右折、合図無しで急な車線変更――。全国には交通事故につながりかねない危険な運転「ご当地走り」が数多く存在する。「茨城ダッシュ」「名古屋走り」といった呼び方が定着してしまった地域もあり、警察や行政は汚名返上に躍起だ。ゴールデンウイーク（GW）には不慣れな土地で運転する人も増えるだけに、細心の注意が必要だ。 交差点で停車中の車が青信号に変わった途端に対向車を待たずに急発進して右折する…
障害者が農業に携わる「農福連携」の実践例が増えている。農業経営体や福祉事業所のほか、大企業では帝人やJX金属も特例子会社を通じ乗り出した。企業に障害者と貸農園を提供し、雇用を事実上代行するビジネスも広がる。「実り」は質と持続性が伴ってこそといえるだろう。（「日経グローカル」482号に詳報） 工賃は全国平均の4倍超も 農福連携は10年以上も前から先進的な農業経営体や福祉事業所が障害者の就労の一形態…
野菜の種苗を開発・販売するナコス（津市）が地元をブロッコリー産地に育てようと、自社栽培の農地を拡張している。数年かけて農地を4割増やし、まず10ヘクタールの営農を目指す。三重県内を中心に販売しながら、ブロッコリーを生かした独自開発の野菜も生産し、市場で存在感を打ち出す。 同社は7ヘクタールの農地で、ブロッコリーのほかレタス、トウモロコシ、ニンジン、ダイコンを生産している。農地に建てたハウスではセ…
民間有識者でつくる「人口戦略会議」の報告書で北関東3県の市町村全体の43%にあたる計45市町村が、2020〜50年に20〜30歳代の若年女性人口が50%以上減る「消滅可能性自治体」に該当したことを受け、各県知事は強い危機感を示した。 全44市町村のうち17市町村が消滅に該当した茨城では、大井川和彦知事が26日の記者会見で「人口減対策に取り組んできたが、自然減の波を変える状況には至っていない。自治…
