三菱商や伊藤ハなど、中国で食肉事業を発表 高品質品を供給
三菱商事(8058)、伊藤ハム(2284)、食肉加工の米久の3社は22日、中国で食肉事業を展開すると発表した。3社で設立した共同出資会社を通じて、中国の国有食料企業である中糧集団(COFCO)傘下の食肉事業持ち株会社に7月をめどに資本参加する。出資比率は33%で、具体的な出資額は非公表。中国で安全で品質の高い食品の安定供給を目指し、2017年までに3社とCOFCOは総額約100億元(約1250億円)を投じる。
3社が共同出資で設立したのは「MIY」で、今後も事業拡大に伴う増資を引き受けることにより33%の出資比率を維持する。MIYの投資総額は約33億元(約413億円)を見込んでいる。
今後食肉事業の生産拠点を現在の5カ所から12カ所に増やすほか、食用に使う鶏や豚の処理頭数も6~10倍に高める。ハムやソーセージといった加工食品事業も生産拠点を現在の4カ所から11カ所に拡充し、年間生産量を2万トンから21万トンに増やす。規模拡大を通じて年間売上高は2010年度の23億元(約288億円)から17年度には181億元(約2263億円)にする予定。〔日経QUICKニュース〕