日本の技術革新力、20位に低下 欧州経営大学院など発表
欧州経営大学院(INSEAD)や世界知的所有権機関(WIPO)などは30日、世界125カ国・地域の技術革新力を順位付けした「世界イノベーション指数2011年版」を発表した。日本は100点満点で50.32点。前年より7つ順位を下げて20位となり、韓国(16位)などに抜かれた。アジア勢だけのランキングでも5位と不調だった。
技術革新力は特許の出願件数や研究開発費、IT(情報技術)の活用度などから算出する。11年版の首位はスイスで63.82点、2位はスウェーデンで62.12点だった。3位のシンガポールは59.64点で、アジア勢では首位となった。
WIPOのガリ事務局長は「技術革新は経済成長と雇用を生み出す」と強調。各国・地域に技術革新のための投資拡大を呼びかけた。(ジュネーブ=藤田剛)