農水省、放射性物質の研究機関を緊急公募 簡易検知法など開発
農林水産省は1日、放射性物質関連の技術開発を担う研究機関を緊急に公募すると発表した。農産物中に含まれる放射性セシウムを簡易に検知できる手法の開発などのテーマについて、研究を担当する機関に最大3000万円を支給する。
7日まで申し込みを受け付ける。研究開始は6月中旬、年度内に終了することを見込む。研究テーマはセシウムの簡易検知法の開発と、きのこや農畜産物への放射性物質の移行を低減する技術開発の2つ。
農水省は毎年、農林水産業に関する実用技術の開発事業を公募している。今年度の一般分はすでに開発に向けた準備が進んでいるが、東京電力福島第1原子力発電所の事故発生を受け、放射性物質に関する研究の必要性が高まったため、緊急枠で追加公募する。
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