米シティにハッカー攻撃、20万人情報流出の可能性も
英紙報道
【ニューヨーク=西村博之】英フィナンシャル・タイムズ紙(電子版)は9日、米シティグループのコンピューターシステムがハッカー攻撃を受け、顧客情報が流出した可能性があると報じた。同紙の取材に対し、シティグループが事実関係を認めたという。
攻撃を受けたのはシティのオンライン・バンキング・サービスで、顧客の約1%が何らかの影響を受けた。シティの口座を持つ顧客は北米地域に2100万人いるとされ、約20万人に被害が及んだ可能性がある。
流出したのは氏名、口座番号、電子メールのアドレスといった基本的な顧客情報。生年月日や社会保障番号などの流出は確認されていないという。不正侵入は5月上旬の定期検査で発覚したという。
シティは既に捜査当局と接触し、不正探知の手続きも強化した。シティは影響を受けたのはクレジットカードの口座のみだとフィナンシャル・タイムズ紙に説明したというが、同紙はデビットカードの情報も流出した可能性があるとしている。
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