ソニー、カード情報1230万枚流出の恐れ 米下院公聴会
【ワシントン=御調昌邦】米下院エネルギー・商業委員会の商業・製造業・貿易小委員会のボノ・マック小委員長は4日の公聴会で、ソニーのインターネット配信サービスにハッカーが侵入し個人情報が流出した恐れがある問題で、ソニー関係者が証言しないのは「受け入れられない」との認識を示し、不快感を示した。
小委員長によると、ソニー側に証言を求めたのに対し、ソニーは「現在進行中の調査が非常に忙しい」と回答したという。ただ事件の状況次第では、米議会がソニーに強く説明を求める可能性もある。
一方、ソニーは公聴会に提出した回答書の中で、流出したクレジットカードの顧客情報は全世界で1230万枚分に上る可能性を明らかにした。
米シークレット・サービスで犯罪捜査を担当するマルティネス氏は同公聴会で、ソニーの事件は米連邦捜査局(FBI)が主導しているとしたうえで、「進行中の捜査にはコメントできない」と語った。
マック小委員長は公聴会終了後に記者団に対して「ソニーと議会で議論するために今後も調整していく」と述べ、同社に引き続き出席を求める意向を示した。
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