東電株続落、一時17円安の282円に 上場来最安値
東電株は朝方から続落して始まった。株価は一時、前日比17円安の282円まで下落した。4月6日に付けた上場来安値(292円)を更新した。中部電や関西電などほかの電力株も軒並み下げている。
米格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズが5月30日に東電債に対する格付けを投機的水準に引き下げたことが引き続き嫌気されている。政局が緊迫の度を増していることも重荷。福島第1原発事故による巨額の損害賠償を支援する枠組みが固まっているが、前日に自民党と公明党などが提出した内閣不信任案に民主党内でも大量の造反議員が出るとの見方が浮上。株式市場では支援策そのものに対する不透明感につながっている。〔日経QUICKニュース〕
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