アルカイダ、9月11日に再びテロ計画か 米当局が警戒
【ワシントン=大石格】米国土安全保障省と連邦捜査局(FBI)は5日、国際テロ組織アルカイダが2001年の米同時テロから10年となる今年9月11日に、再び米中枢を襲うテロを計画していたとして警戒するよう求める通達を関係省庁に出した。米メディアは、ウサマ・ビンラディン容疑者を急襲した際に押収したパソコンなどを分析した結果とみられると報じた。
同省の発表によると、アルカイダは10年2月に鉄道の線路を外し、列車を鉄橋や崖から転落させる作戦を立案。鉄道会社などは特に注意が必要としている。計画がどの場所を狙っていたのか、その後も計画が継続していたのか、などは不明だという。
同省のチャンドラー報道官の声明は、通達と押収物分析の関係には触れなかったが「(ビンラディン容疑者の死亡を発表した)1日以降、多くの作業を実行中だ」と強調。クラーク元大統領補佐官(テロ対策担当)はABCテレビ番組で「テロ計画はビンラディン容疑者の所有物から分かった。計画に深く関与していたことは間違いない」との見方を示した。