米マイクロソフト、スカイプ買収を発表 6850億円で
【シリコンバレー=岡田信行】米マイクロソフト(MS)は10日、インターネット通話大手スカイプ・テクノロジーズ(ルクセンブルク)を現金85億ドル(約6850億円)で買収すると発表した。スカイプはMSの一部門となり、MSのゲーム機やスマートフォン(高機能携帯電話)、クラウドコンピューティング事業などと連携する。MSによる企業買収では過去最大の案件となる。
MSはスカイプの株主である米投資会社シルバーレイクグループなどから株式を取得。スカイプはMSの一部門となり、スカイプのトニー・ベイツ最高経営責任者(CEO)が同部門を率いる。
これまでMSによるM&A(合併・買収)では、2007年の米ネット広告会社アクアンティブ買収(60億ドル)が最大規模だった。スカイプは03年設立。05年にネット競売大手の米イーベイに買収されたが、09年にシルバーレイクなどに売却され、独自に新規株式公開を目指していた。