また記録的猛暑 早くも全国で「真夏日」
日本列島は29日も全国的に梅雨の晴れ間が広がり気温が上昇。気象庁によると、山梨県甲州市で最高気温38.5度、甲府市で38.1度を記録した。この2カ所を含む71地点が、6月として観測史上最高気温(タイ記録含む)となった。
74地点で35度以上の猛暑日、30度以上の真夏日は秋田県を除く46都道府県の計511地点に達した。埼玉県熊谷市で6月史上最高の39.8度を記録した24日(猛暑日53地点、真夏日443地点)を上回った。
気温の高かった主な地点は、三重県桑名市37.5度、群馬県館林市37.3度、岐阜県多治見市と奈良県上北山村37.0度。
千葉市35.0度、浜松市36.7度、大阪市35.3度など、6月として観測史上初の猛暑日となった所も。東京都心も35.1度と今年初の猛暑日で、都心が6月に猛暑日となったのは1875(明治8)年の観測開始後、今回が3回目という。
気象庁によると、梅雨前線が一時的に弱まり、太平洋高気圧が列島の広い範囲を覆った。30日以降は前線などの影響で大気の状態が不安定となり各地で夕立が降る見込みで、極端な暑さは一段落するとみられる。
東京消防庁によると29日、東京都台東区で体育祭参加中の女子中高生16人が熱中症の症状を訴えるなど、午後3時までに都内で44人を搬送。午前11時半ごろには昭島市で、草刈り中の40代男性が体調不良を訴え搬送され意識がないという。
〔共同〕