日経平均反落、一時200円超す下げ 米株安や円高受け
6日の前場寄り付きの東京株式市場で、日経平均株価は大幅に反落して始まった。153円安で寄り付いた後、下げ幅を200円超に広げ、9700円台後半まで一時下落した。日本市場が休場中の米株安や外国為替市場での円高進行など、外部環境の悪化を受けた売りが先行した。
日本市場が休場中の米株式市場(2~5日)では、ダウ工業株30種平均が1.8%下落した。米景況感の悪化や原油価格の下落でエネルギー関連株が軟調に推移したことなどが響いた。一方、5日の海外の外国為替市場では、円相場が一時1ドル=79円台に上昇。3月18日に日米欧の金融当局による円売りの協調介入実施前の高値水準を付けた。米株価に変調の兆しがみられることや円高基調で、日本株の先行き不透明感が強まった。「2日の日本株高は、米株の一段高への期待が背景にあっただけに、その反動が出ている」(立花証券の平野憲一執行役員)という。
東証株価指数(TOPIX)も反落して始まった。
三菱商、三井物の大手商社株や三菱UFJ、みずほFG、三井住友FGの大手銀行株が安い。ソニー、キヤノン、日立の電機株やトヨタ、ホンダの自動車株も売られている。ソフトバンク、NTTドコモの通信株やファストリも下げた。一方、東電、関西電が買われ、JR東日本も高い。〔日経QUICKニュース〕
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