岡山大学や玉野市、遺伝子検査で病気予防医療費削減へ
岡山県玉野市と岡山大学、予防医療サービスのNTTライフサイエンス（東京・千代田）などは遺伝子検査を活用して住民の健康づくりに役立てる取り組みに乗り出す。希望者の血液を採取し、体質や将来かかりやすい病気を調べる。個々の遺伝情報に基づいて専門家らが助言し、発症を防ぐための生活習慣を提案する。 「あなたは2型糖尿病や肥満、アルツハイマー型認知症を将来発症するリスクが大きい」。そんな市民個々の検査結果に…
都市住民が地方に一時的に住んで活性化に取り組む「地域おこし協力隊」をきっかけとした移住が増えている。最長3年の任期後も同じ地域に住み続ける定住者は2023年に7214人。全体の6割強で、1年前より14%増えた。山口県萩市は地元住民らが暮らし方を指南するなど、地域とのつながりを深める仕組みで定住を後押しする。 地域おこし協力隊は都市部の若者らが山村や離島などに移り住み、任期付き公務員などとして地域…
新型コロナウイルス5類移行に伴って回復基調にあったJR北海道の特急列車利用者数が伸び悩んでいる。背景の一つが3月に実施した主要4特急の全車指定席化。「すずらん」の場合、自由席の割引切符と指定席では価格差が2倍となるケースがあるなど、実質的な値上げとなったためだ。割引切符を購入できる「えきねっと」には使い勝手に難があり、利用拡大は道半ばだ。 コロナの5類移行後、初めて迎えたゴールデンウイーク（4月…
スノーピークは15日、6月19日の臨時株主総会を経て、7月9日に上場廃止となる見通しだと発表した。米投資ファンドと組んで実施したMBO（経営陣が参加する買収）が4月に成立していた。上場廃止後も山井太社長が経営にあたる。株式の非公開化で経営の自由度を高め、国内事業の立て直しと海外事業の強化を進める。 15日に発表した2024年1〜3月期の連結決算では、売上高が前年同期比25%減の48億円、最終損益…
関西の製造業で近畿大学が開発した植物由来の次世代燃料「バイオコークス」の利用が広がりはじめた。大和工業や栗本鉄工所は製鉄時などの原料として石炭の代わりに使い、二酸化炭素（CO2）の排出低減につなげる。エア・ウォーターもバイオコークスの試験量産に乗り出すなど、普及を後押しする。 バイオコークスは近大バイオコークス研究所の井田民男教授らが開発した固形燃料で、間伐材や竹材、おが粉などを特殊な設備で圧縮…
三菱地所は15日、福岡市・天神の複合商業施設「イムズ」の跡地で、2026年12月に竣工予定の複合ビルの建設を始めたと発表した。地下4階・地上21階建て、延べ床面積約7万4000平方メートルの高層ビルで、オフィスや商業スペースに加え、米シアトル創業の「エースホテル」が入る。開業は27年ごろを見込む。 施設概要によると、16〜20階には192の客室を備えるエースホテルが入居する予定。19〜20階には…
名古屋市は同市の官庁街「三の丸地区」のにぎわい創出に乗り出す。飲食店など商業店舗やキッチンカーの呼び込みを検討。官公庁しか原則入れないといった用途制限の見直しを視野に入れる。名古屋城と繁華街・栄の中間にある三の丸地区の求心力を高め、インバウンド（訪日客）などに街全体の回遊を促す。 名古屋城の南側にある三の丸地区は、江戸時代には尾張藩の重臣の武家屋敷が並んでいた。現在は国の重要文化財に指定された愛…
