JT、たばこ23銘柄廃止を発表 「チェリー」など
原料調達難、安定供給めざす
日本たばこ産業(JT)は12日、96あるたばこ銘柄のうち23銘柄を廃止すると発表した。東日本大震災による工場の操業停止や原材料の調達難を受け、現在は売れ筋の25銘柄のみ販売している。8月上旬までに段階的に復活させるが、販売数量の少ない23銘柄についてはそのまま廃止。商品を絞り込み安定した供給体制を築く。
廃止するのは「マイルドセブン・FK」「キャスター・ワン」「キャビン・プレステージ」「チェリー」など。対象銘柄の販売数量の合計はJT全体の約3%という。
今回の大震災では、北関東工場(宇都宮市)と郡山工場(福島県郡山市)が被災したほか、フィルターなど原材料の調達が滞り、3月30日から4月10日まで全銘柄を出荷停止した。現在も生産量は回復していない。
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