文科省、上空から計測の散布図公表 福島原発周辺の放射性物質
文部科学省は6日、東京電力福島第1原子力発電所周辺の航空機モニタリング(監視)の結果を初めて公表した。米国エネルギー省と共同で、上空から大気中の放射線量を測定。原発の北西にある浪江町や飯舘村などで放射線量が高く、1平方メートルあたり300万ベクレル以上の放射性セシウム134と同137が土壌に沈着していることがわかった。
4月6~29日に放射線検出器を載せた小型飛行機やヘリコプターを使い、原発から半径80キロメートルの範囲内で放射線量を測った。得られたデータを解析し、地表面に沈着した放射性物質の量や地表での放射線量を算出して地図上に表した。
航空機だと、原発に近い地域や山間部など地上での調査が難しい地域の放射線量も測れる。文科省は調査を継続し、放射性物質による汚染状況の把握や避難区域の検討に役立てるとしている。
関連企業・業界