欧州市場、ギリシャ国債やユーロが下落 支援決定先送りで
【ロンドン=松崎雄典】20日の欧州金融市場ではギリシャ国債が小幅に下落(利回りは上昇)、通貨ユーロも下落した。ユーロ圏財務相会合がギリシャへの融資決定を先送りし、ギリシャが債務不履行(デフォルト)を回避できるかどうかへの不安感が改めて高まった。英仏の主要株価指数も下落した。
ギリシャの10年物国債利回りは17%台半ばで推移。17日には独仏の首脳会談を受けて17%前後まで低下していたが、反転して上昇した。欧州連合(EU)や国際通貨基金(IMF)の融資条件となる中期財政計画を国会で採決できるかどうかにも注目が集まっている。
外国為替市場ではユーロが対ドルで下落し、朝方には前週末終値に比べ0.01ドルユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.41ドル台を付けた。円の対ユーロ相場は反発し、1ユーロ=113円台半ばで取引されたが、その後は114円前後に戻している。