群馬の女児不明、報奨金対象に 96年の事件
警察庁は1日付で、群馬県太田市のパチンコ店で1996年7月、当時4歳の横山ゆかりちゃんが行方不明になった事件を、重要事件の解決に結びつく情報提供者に公的な懸賞金を出す「捜査特別報奨金」制度の対象に指定することを決めた。報奨金の上限額は300万円。応募期間は1年。民間団体の私的懸賞金と合わせ、最大で600万円が支払われる。
ゆかりちゃん事件を含め79~96年に栃木、群馬県境で発生して未解決の女児殺害や失踪の計5事件を巡っては、被害者の父母らが同一犯としての捜査などを訴えている。
中野寛成国家公安委員長は30日の記者会見で5事件が仮に同一犯の場合、唯一公訴時効が未成立のゆかりちゃん事件の解決が「(他の事件の解決への)突破口になる」とし、捜査に全力を尽くす考えを示した。