清水・祇園などで路上喫煙禁止へ 京都市、来年2月めど
京都市は来年2月をめどに、市内の観光地を路上喫煙禁止区域に指定する。同市東山区の清水・祇園周辺(計5.6キロメートル)とJR京都駅周辺(計5.3キロメートル)が対象で、違反者からは1000円の過料を徴収する。ビジネス街でなく観光地を禁止区域にするのは全国的にめずらしい。観光客に制度を知ってもらうため、今夏から約半年の周知期間を設ける。
清水・祇園は神社仏閣が多い市内最大の観光地。一方、京都駅は市内を訪れる観光客にとっての玄関口の役割を持つ。市は両エリアを禁止区域に指定することで周知活動を効率的に進められると判断した。
各所に看板を設置するほか、観光情報紙や、市が管理するウェブサイトなどで禁止区域を明示する。海外からの観光客も多いため、日本語に加えて英語や中国語などでも案内する。
これまで京都市は、市中心部の烏丸通、河原町通、御池通、四条通に囲まれた区域(計16.5キロメートル)を禁止区域に指定していた。市は今後も禁止区域の拡大を検討する。